『続高僧伝』は、唐の道宣によって撰された、中国の高僧の伝記集です。この書は、梁の慧皎の『高僧伝』の続きとして、梁の初めから唐の初めにかけての約160年間の僧伝を収録しています。貞観19年(645年)の成立とされています。
別名では『唐高僧伝(唐伝)』とも呼ばれます。成立時には正伝340名、附伝160名、合計500名の僧侶の伝記が収録されたと自序に記述されているものの、現行の本には700名余りの伝記が含まれています。この点を裏付けるように、664年に亡くなった玄奘の伝記も完結して収められていることが確認できます。