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出典:文章軌範(ぶんしょうきはん)の四字熟語一覧

『文章軌範』(ぶんしょうきはん)は、中国南宋末の謝枋得(しゃぼうとく)によって編纂された7巻からなる散文の選集です。この選集は、唐宋時代の「古文」を中心として、模範とすべき名作文章69編を収録しています。古文とは、六朝時代の装飾的な駢文に対抗して唐の柳宗元や韓愈たちが提唱した、簡潔かつ雄健な調子の文体を指します。

選ばれた作品には、韓愈、柳宗元、欧陽修、蘇軾(そしょく)など、唐宋の古文作家のものが中心となっており、特に韓愈の作品が32編と最も多いです。諸葛亮の『前出師表』や陶潜の『帰去来辞』なども収録されています。

この選集は、科挙という高級官吏の登用試験の受験参考書として作られました。そのため、現代でいう受験参考書や模範文例集のような位置づけとなっています。明代の儒者、鄒守益(王陽明の門人)による続篇『続文章軌範』も存在します。

日本では、室町時代末期に紹介され、江戸時代には特に愛読され、和刻本も多数出版されました。江戸時代には昌平坂学問所などから和刻本が多く出され、『古文真宝』をしのいで、漢文の教科書として広く用いられました。

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