新語(しんご)は、二つの異なる文脈での意味を持っています。
新語は新しく作られたり、使われ始めたりする言葉、すなわち新造語を指します。これは新しい事物や概念を表現するため、または既存の単語に新しい意味を付加するために生まれます。例として、戦車を指す「tank」や「アパート」を新鮮に表現した「マンション」などが挙げられます。このような新語は、従来の言葉からの合成や省略、外国語や方言の借用などによって作られることが一般的です。
一方、『新語』は前漢初期の古代中国で、陸賈によって著された書籍の名前でもあります。この書は、漢の高祖・劉邦の要請により、諸国の興亡の原因について説明するものとして書かれました。全12篇から成るこの書は、国の存亡に関する考察をまとめたもので、劉邦の時代に書かれたものとされています。この『新語』の歴史やエピソードは、後代の『史記』に記されており、宋代や明代を経て、現代にも伝わる版本が存在します。
総じて、新語は新しい言葉や概念を指す一方で、古代中国の歴史的な書籍の名称としても知られています。