著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:独断(どくだん)の四字熟語一覧

蔡邕(さいよう)は中国後漢の文人・学者で、字(あざな)は伯喈(はくかい)。河南省の陳留出身で、彼は天文や音楽など多岐にわたる学問に精通しており、文章の才能に加えて琴の名手としても知られていました。霊帝の治世下で公職に就き、書物の校訂を行うなどの業績を残しました。

特筆すべきは、175年に馬日磾らとともに六経の文字を校定し、これを石に刻んで太学の門外に立てたこと。この成果は「熹平石経」として後世に知られることとなりました。しかし、後に董卓に仕官するものの、董卓の死に関連して獄中で命を失いました。彼の著書として『独断』や『蔡中郎集』があります。

『独断』は、専断や勝手に決めるという意味で、史記の李斯伝にも引用されています。その中では、王が長く位に就くための策略として独断的に事を運ぶことが、必要とされています。

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