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出典:山海経(せんがいきょう)の四字熟語一覧

『山海経図絵全像』の女媧

『山海経』(せんがいきょう)は、中国古代の地理書で、戦国時代から漢代(前4世紀 – 3世紀頃)に成立したと考えられており、中国で最古の地理書とされます。この書は、伝えられるところによれば禹とその臣、伯益によって編纂されたとされていますが、実際には多くの著者による寄せ集めとされています。

内容的には、現代の地理書とは異なり、古代中国人の伝説的な地理認識や自然観、さらには神話や伝説が織り込まれています。各地の動植物、鉱物などの物産を記述する中で、多くの妖怪や神々の情報も紹介されており、これらの記述が古代中国神話の基礎資料として非常に重要な役割を果たしています。

もともと『山海経』は絵地図とその解説文という形式で『山海図経』と呼ばれていましたが、絵地図部分は古くに失われ、現存するものは文章のみです。現在残る画像や図は、『山海経』の文章から後世の人々が再構築したもので、その正確性は確定されていません。

総編数や総巻数は時代によって異なりますが、現行のものは、西晋の郭璞(かくはく)による注釈が付されており、5部18巻からなっています。河南省の洛陽近郊を中心に述べられている部分は、本書の中で最も古い部分とされ、中国古代の原始的な山岳信仰の情報を伝えています。

日本には9世紀末に伝わり、江戸時代には刊本として刊行され、その後、いくつかの和刻本が出版されました。日本では、この書は戯作の素材としても用いられるなど、多方面で影響を与えました。

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