『摩訶僧祇律』(まかそうぎりつ)は、東晋代の中国で成立した仏教の律蔵の一つです。これは、教団の規律を集めたもので、全40巻からなります。この律蔵は仏駄跋陀羅と法顕によって共訳され、大衆部(摩訶僧祇部)に属しています。
原典に基づく完訳とされており、特に四波羅夷法の解釈に関しては非常に詳細に書かれています。また、この律蔵には「ジャータカ」と呼ばれる本生譚も多く含まれており、それに関する物語や教えが豊富に記されています。『摩訶僧祇律』は、十誦律、四分律、五分律とともに「四大広律」として知られています。