著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:鶡冠子(かつかんし)の四字熟語一覧

北宋の陸佃(中国語版)による注釈書の序文

出典:wiki(北宋の陸佃(中国語版)による注釈書の序文)

鶡冠子は、中国戦国時代の思想家で、同名の書物『鶡冠子』の著者とされています。彼の思想は、道家・法家・兵家などが混ざり合った雑家的な内容で、黄老思想といったさまざまな要素を含んでいます。

彼の人物像については詳細が伝わっておらず、主に楚の隠者であったこと、および龐煖の師匠であったことぐらいしかわかっていません。「鶡冠子」の名前は、「鶡」という鳥の羽で作られた冠をかぶったことから来ています。

『鶡冠子』という書物は、『漢書』芸文志には道家の書として1篇が記録されていますが、『隋書』経籍志では1篇ではなく3巻とされており、現行本は3巻19篇からなるとされています。

内容は非常に多岐にわたり、黄老思想、軍事学、賞罰術、人材登用術、聖人、正名、道、法、勢、一、陰陽、宇宙生成論、天の法則性、天地人三才の類比、五行思想など、多種多様な思想が扱われています。

近年では、1970年代の馬王堆帛書の発見に伴い黄老思想が注目されるようになったことから、鶡冠子についての研究も増えています。

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