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出典:水経注(すいけいちゅう)の四字熟語一覧

『水経注』(すいけいちゅう)は、中国北魏時代に酈道元(れきどうげん)によって著された地理書で、全40巻から成ります。本書は、3世紀頃に記されたと考えられる『水経』という書に対する詳細な注釈として書かれました。『水経』は中国の主要な河川の源や経路、河口などを簡潔に記述したもので、その撰者については諸説あり、桑欽や郭璞とされることが多いです。

『水経注』は、『水経』に記載された137の河川よりもさらに詳細で、1252の河川の流路や、その流域の都邑(とゆう)、古跡、山水、伝説などが記述されています。酈道元は、この書を編纂する際に、豊富な文献を引用し、また自身の遍歴した体験をもとにした記述を行いました。これにより、漢代以来の地理的資料が集大成される形となり、その中には現在失われた多くの文献も引用されています。これらの理由から、『水経注』は文献学的にも非常に重要な価値を持つ書物として評価されています。

過去には、巻の一部が亡失したり、経文と注文が混同されるなどの問題が生じましたが、明清時代の学者たちによって調査・校合が行われ、復元の努力がなされました。特に明の朱謀㙔が撰した『水経注箋』は、その後の復元作業の基盤となりました。

要するに、『水経注』は中国古代の水系や地理に関する情報を集大成した、文学的、歴史的、文献学的に非常に価値のある書物です。

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