著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:王倹(おうけん)の四字熟語一覧

王倹(おう けん)は、南朝宋から斉にかけての官僚、学者、詩人です。彼は王僧綽の子として生まれ、若い頃より学問を好む人物でした。文帝が帝位に就く事件が起きた際に父が殺され、叔父に育てられました。

彼の才能は評価され、袁粲の推薦により明帝の次女と結婚し、最高のエリートコースを歩みました。彼は書籍を整理し、重要な書籍目録を編纂するなどの業績を残しました。

また、王倹は劉昱が即位し、軍閥の蕭道成が力を付けた際に接近し、その長史となりました。蕭道成が南朝斉を建てると、王倹は尚書右僕射から左僕射に昇進しました。

しかし、蕭道成が崩御後に尚書令となったものの、実権は寒人たちが握っており、王倹自身もその事を嘆いていました。彼はまた、国子祭酒となり、自宅に学士館を設けて儒学の復興に尽力しました。

王倹は永明7年(489年)に38歳で病死し、太尉の位を追贈され、子の王騫が後を継ぎました。

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