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出典:茶湯一会集(ちゃのゆいちえしゅう)の四字熟語一覧

『茶湯一会集』(ちゃのゆいちえしゅう)は、江戸時代末期の茶書で、彦根藩主であった井伊直弼(茶号:宗観)が著したものです。彼は不遇の時期に石州流の茶法を学び、多くの茶書を研究しました。特に『南方録』を通じて、千利休や南坊宗啓、山上宗二の茶の精神に触れ、茶の湯の本来の姿を深く理解しました。

この書では、茶の湯の心得が「一期一会」と「独座観念」に集約されると説明されており、それを体現するためには茶席全般にわたる細やかな心配りが不可欠であると述べられています。具体的には、主客の約束、前礼、着服、懐中物、露地や数寄屋の扱い、道具、懐石などの要点について触れられています。

書の冒頭では、「一期一会」の思想を強調し、その出会いを大切にするための主客双方の心構えを強調しています。成立時期は安政5年(1858年)頃と考えられ、彼が大老に就任する直前、また桜田門外の変で命を落とす2年前の時期とされています。

この書は、激動の幕末という時代背景の中で、静寂な茶室の心を伝えるものとして、後世においても多くの人々に魅力を感じさせています。

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