著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:竇娥冤(とうがえん)の四字熟語一覧

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竇娥冤(とうがえん)は、元代の中国の戯曲で、関漢卿によって作られました。この作品は元曲の中でも最大の悲劇と評価されており、関漢卿の代表作として知られています。

物語の内容として、主人公の竇娥は若くして未亡人となり、姑と共に暮らしていました。しかし、ごろつきの張驢児に結婚を迫られるも拒否すると、彼は蔡後家を毒殺し、その罪を竇娥になすりつけます。竇娥は、自らの冤罪を訴えながらも、姑を守るために自らが罪を認め、処刑されることとなります。彼女は、もし自分が冤罪ならば夏に雪が降り、自らの血が旗に飛び移るという現象が起こるだろうと宣言し、その言葉通りの奇跡が現実となりました。

その後、この事件の地に竇娥の父が公僚として赴任します。竇娥は亡霊として父の夢枕に現れ、真実を訴えるのでありました。この訴えを受けて、事件は再審され、真犯人が処刑されることとなりました。

この作品は、元曲の中でも優れた作品として認識されており、時代や文化を超えて様々な作品に影響を与えています。特に、社会の暗黒面を真正面から描き出した作品として、後世にも多大な影響を与えました。

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