『経学歴史』は、1907年に清代の学者皮錫瑞が著した書籍で、春秋時代から清朝までの経学(経典学問)の歴史を記述しています。
この書の特徴は、経典の注釈や異なる学説に対して賛否の評価をし、その理由を明確に示している点です。
皮錫瑞は、古代の注釈書を重要視し、特に今文学の立場から経学史を論じています。しかし、彼は他の学説を公平に評価する姿勢も持っていました。
彼のこの著作は、経学の知識を後世に伝え、経学の衰退を防ぐためのものとしても位置づけられています。
また、『経学通論』という書籍は、『経学歴史』の姉妹書として位置づけられ、経学上の重要な問題について議論を整理しています。