著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:駱賓王(らくひんおう)の四字熟語一覧

駱賓王・『晩笑堂竹荘畫傳』より

駱賓王(らくひんおう、640年頃 – 684年頃)は、中国初唐の詩人として知られ、浙江省の義烏に生まれました。王勃、楊炯、盧照鄰とともに「初唐の四傑」や「王楊盧駱」として称えられ、特に七言歌行を得意とし、代表作に『帝京篇』があります。若いころから詩の才能を示し、7歳から詩を作ることができました。しかし、出自が低かったために政界での出世は困難で、高宗の弘道元年(683年)に長安主簿となった後、武后の怒りを買い、浙江省の臨海の丞に左遷されました。

不遇な状況に不満を抱き、684年に徐敬業が兵を起こすと、これに賛同。彼のための檄文を書き、その中で武后を批判しました。その檄文には「一抔の土未だ乾ざるに、六尺の孤、安くにか在あり」という句が含まれており、これを読んだ武后は驚きました。後に、徐敬業の反乱は失敗し、駱賓王は行方不明となりましたが、銭塘の霊隠寺に隠れ住んでいたとの伝説も存在します。

彼の詩や文章は高く評価され、武后も彼の作品を重視。その結果、『駱丞集』という詩文集が編纂されました。この集は11の項目に分かれており、多くの作品が収録されています。

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