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出典:方輿勝覧(ほうよしょうらん)の四字熟語一覧

『方輿勝覧』(ほうよしょうらん)は、南宋時代の祝穆(しゅくぼく)によって13世紀に編纂された70巻の地理書です。この書は州ごとに名所、旧跡、有名人などを記載しています。

祝穆は朱熹の学び手であり、祝確の孫に当たる人物で、彼の他の著書には『古今事文類聚』があります。『方輿勝覧』の内容は、南宋の17の路(行政区分)を基にしており、各路は州に分けられ、行在所の臨安府から始まっています。しかし、この書は南宋の版図のみに焦点を当てており、北方の地域については触れられていません。

各州の記述には、「建置沿革」から始め、その後、郡名、風俗、名勝、土産、山川、建築物、古跡、有名人、詠まれた詩などのカテゴリーに分けて、各地域の特色や名物を詳細に説明しています。また、引用される文章や詩句も多く見られます。

祝穆の原刻本は『新編四六必用方輿勝覧』として1239年に刊行され、日本の宮内庁書陵部が所蔵しています。祝穆の死後、1267年に彼の子、祝洙により増補版が出版され、『新編方輿勝覧』として70巻にまとめられました。この増補版では、前集・後集・続集の区別はなくなっています。

通常の地理書で取り上げられる内容とは異なり、『方輿勝覧』はその地域ごとの特色や名物に焦点を当てた類書としての側面も持っています。

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