著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:賈島(かとう)の四字熟語一覧

賈島(かとう)は、中国唐時代の詩人で、特に五言律詩に長じていました。779年に生まれ、843年に亡くなりました。字は浪仙または閬仙で、出身は現在の河北省保定市涿州市にあたります。

彼の経歴は一風変わっており、はじめ進士試験に失敗し僧侶となりましたが、後に洛陽に出て韓愈に師事しました。その才能を認められて再び俗世に戻り、進士に挙げられました。後には地方官として仕えるも、命令を待たずに牛肉を食べ過ぎて亡くなったという逸話が残っています。

賈島の詩は苦吟で詠むことで名高く、一部の詩句を3年かけて練り上げるなど、その作詩には非常に神経質であったと言われています。このことから、「推敲」つまり文章を書いた後、字句を良くするために何度も読んで練り直すこと、という語が生まれました。

彼の詩風は「郊寒島痩」(郊は孟郊で、島は賈島)と評されるなど、その詩作は多くの詩人に影響を与えました。著書には『長江集』があります。

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