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出典:水滸伝(すいこでん)の四字熟語一覧

清代の皿絵に描かれた宋江・林冲・朱仝

『水滸伝』(すいこでん)は、明代の中国における長編白話小説で、『西遊記』『三国志演義』『金瓶梅』とともに「四大奇書」に数えられます。この作品は、元の施耐庵や明の羅貫中によって書かれたとされていますが、実際の作者には異説も存在します。複数のバージョンが存在する中で、金聖嘆編集の70回本が特に広まっています。

物語は北宋の時代を背景に、徽宗の時代に宋江を首領とする108人の群盗が梁山泊で官権に立ち向かう姿を描いています。原点としては、14世紀の『宋史』に記された宋江を首領とする36人の盗賊団の史実があります。この史実は、南宋の講談師たちにより膨らませられ、物語が豊かに展開されていきました。15世紀の水滸伝では、36人の豪傑が3倍の108人に増やされ、さらに詳細な物語が織り込まれました。

反権力的な性質から、明清の時代には度々禁書とされましたが、広く愛読されてきました。特に、農民革命の文学として高く評価されています。中国共産党の時代には、その投降主義的な内容を批判の対象とする動きもありましたが、文化大革命以後、政治的な評価は控えられるようになりました。

日本にも江戸時代の中期にこの小説が伝わり、講談や江戸文学に影響を与えました。

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