「四字熟語」のLINEスタンプ発売中♪

出典:仁王経(にんのうぎょう)の四字熟語一覧

仁王経(にんのうぎょう)は、大乗仏教の経典の一つで、『仁王般若経』とも称されます。この経典には二つの異なる漢訳が存在しています。一つは鳩摩羅什(くまらじゅう)による漢訳で、正式名称は『仁王般若波羅蜜経』。もう一つは唐の不空(ふくう)による漢訳で、『仁王護国般若波羅蜜多経』と呼ばれます。これらの経典は、般若思想を強調しながらも、護国思想や鎮護国家の必要性を特に強調しています。

内容としては、釈尊と舎衛国の波斯匿王との問答形式で進行し、般若波羅蜜の受持と講説を通じて、災難を除き国家の安定をもたらすことが説かれます。この経の独特の点は、典型的な般若経典の内容とは異なる点を持っていることです。

平安初期には、真言宗と天台宗の両宗派がこの経を特に重視しました。仁王会という法会が行われ、国の安寧を祈願する際にこの経典が用いられています。特に不空訳の仁王経を基にした『仁王経曼荼羅』が醍醐寺に所蔵されています。

ちなみに、仁王経は仏教における国王のあり方に関する教えであり、天部に分類される仁王(二王:仁王尊)についての内容を述べた経典ではありません。また、サンスクリットの原典やチベット語の訳は現存しておらず、中国で作成されたものとの見解もあります。

error: 右クリックは無効です。