『儀礼』は儒教の経書であり、社会的な礼儀や儀式、風習について説明しています。これは十三経の一つであり、『礼記』『周礼』とともに三礼の一つです。
この経書は主に士(社会の中堅階級)に関する礼を中心に記述していますが、一部では大夫(貴族階級)の礼や諸侯(地方領主)の礼も含まれています。
また、『儀礼』は古代中国の風俗や社会慣習を知るための重要な情報源となっています。晋代(紀元前3世紀から5世紀)からこの名前で呼ばれるようになりました。
なお、日本語版は池田末利訳註『儀禮』として東海大学出版会から全5巻で出版されています。