著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:揚雄(ようゆう)の四字熟語一覧

揚雄

揚雄(ようゆう、前53年 – 後18年)は、中国前漢時代の文人・学者で、成都(四川省)出身です。字(あざな)は子雲と言い、また「楊雄」とも表記されます。

彼は幼少期から学問を深く愛し、多くの書物を読破しました。人との論争は得意ではなく、むしろ独自の思考に耽ることを好みました。財産や名声に対して興味は持たず、素朴な生活を送っていました。若い頃、蜀の地で司馬相如の影響を受けて辞賦の制作に熱中し、また、屈原の『離騒』に感銘を受けて『反離騒』を作成しました。

30歳を過ぎて初めて都へ上り、その文学の才能が認められ、待詔となりました。同時期に王莽や劉歆といった著名な人々と交流を深めました。特に、班氏一門との交流は彼の道家思想への理解を一層深めるきっかけとなりました。

揚雄は賦の制作において名声を得ましたが、最終的には学問研究への道を選びました。主な著作としては、『太玄経』や『法言』、『方言』があり、今日までその影響は色濃く残っています。特に『太玄経』は『易経』を模倣したもの、『法言』は『論語』を模したものであり、これらの作品を通して彼の深い思索や学識が垣間見えます。

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