【四字熟語】
雨霖鈴曲
【読み方】
うりんれいきょく
【意味】
唐の玄宗の作った楽曲の名。
【語源・由来】
中国唐の玄宗皇帝が愛妃の楊貴妃の死を悼んで作った楽曲。
安史の乱により玄宗は南に逃げたが、その途上やむなく寵愛していた楊貴妃を横死させることとなった。その後、斜谷で霖雨に遭い、雨の音と馬につけた鈴の音が調和するように互いに響き合っているのを聞いて楊貴妃を思い出す。その音から作られたのが『雨霖鈴曲』といわれる。
【典拠・出典】
『明皇雑録補遺』
【英語訳】
A song reminiscent of the deceased wife.
例文
Let this song be a reminder of my deceased wife.
この曲を妻を偲ぶ雨霖鈴曲とすることにしよう。
Let this song be a reminder of my deceased wife.
この曲を妻を偲ぶ雨霖鈴曲とすることにしよう。
雨霖鈴曲(うりんれいきょく)の使い方
雨霖鈴曲ね…亡くなった奥さんを偲んで曲を作るなんて、ロマンチストな皇帝だわね。
まあ、実際に作ったのが本人かどうかはわからないけどね。
そうよねぇ、皇帝ってどっちかと言うと武将のイメージだし。
いずれにせよ、昔の人の方が風流なのは確かだね。
雨霖鈴曲(うりんれいきょく)の例文
- 妻を亡くしたその作曲家は古の皇帝の雨霖鈴曲に倣い、妻を偲ぶよすがとなる曲を作曲した。
- 雨の音と馬につけた鈴の音からイメージして作られたと言う雨霖鈴曲だけれど、私の乏しい想像力ではその二つの音が調和すると言うのが信じがたいのだ。どうしてもうるさい雑音としか思えない。
- 権力にものを言わせて美しい妃を手に入れて、そのせいで政治がないがしろになったと責められたからと妃を殺させ、未練がましく亡くした妃を偲んで雨霖鈴曲などというものを残した。ちょっと意地が悪いかもしれないけれど、自分勝手な権力者と人生を翻弄された哀れな女性が美談の陰に見えてくる。