【四字熟語】
鞭声粛粛
【読み方】
べんせいしゅくしゅく
【意味】
相手に気づかれないように、静かに馬に鞭打つさま。
【語源・由来】
わが国の頼山陽の詩の句に「鞭声粛粛夜河を渡る」とある。この句は上杉謙信が武田信玄の機先を制しようと夜半に妻女山をくだり、相手に気づかれないように馬にあてる鞭の音もしずかに、千曲川を渡ったことを詠んだもの。
【典拠・出典】
頼山陽「題不識庵撃山図」
鞭声粛粛（べんせいしゅくしゅく）の使い方
先生に気が付かれないように鞭声粛粛と廊下を歩いて玄関から出てね。
うまくいくのかなあ。
大丈夫よ。学校の敷地から出さえすれば成功したようなものよ。
玄関には見張り番代わりのうるさいにわとり小屋があるというのに、鞭声粛粛と出ることができるのか不安だよ。
鞭声粛粛（べんせいしゅくしゅく）の例文
- 健太くんは鞭声粛粛と相手の背後に回り込み、攻めることを得意としていました。
- 鞭声粛粛というように、静かに侵攻してきたので誰も気が付きませんでした。
- 橋を渡るその行軍は、まさに鞭声粛粛、息をする音すら聞こえませんでした。
- 鞭声粛粛と武田信玄の背後に迫りました。
- 殺気すら感じさせず、気配も音も消して鞭声粛粛と進みました。
