【四字熟語】
延頸挙踵
【読み方】
えんけいきょしょう
【意味】
人や事の到来を待ち望むこと。また、すぐれた人物の出現するのを待ち望むこと。
首を長く伸ばし、つま先立って待ちわびる意味から。
【語源・由来】
「頸」は首。「踵」はくびす・かかと。「頸(くび)を延(の)べ踵(くびす)を挙(あ)ぐ」と訓読する。
聖人が天子になると民を愛し利するを心と為すから、号令しなくても人々は首を長く伸ばしつま先立つ、天子の心が民に精通するからだ。
「挙」の旧字体は「擧」。
【典拠・出典】
『呂子春秋』「精通」
【類義語】
・延頸鶴望(えんけいかくぼう)
・延頸企踵(えんけいきしょう)
・鶴立企佇(かくりつきちょ)
・翹首企足(ぎょうしゅきそく)
・翹足引領(ぎょうそくいんりょう)
【英語訳】
・longing for someone or something
・waiting for someone of great talent to arrive
・Stretch your neck and stand your toes
延頸挙踵(えんけいきょしょう)の使い方
転校生が来るんだって~!
女子の転校生だからって、騒ぎすぎよ~。
そういう君だって、窓から身を乗り出さんばかりじゃないか。
あら、私だけじゃないわよ。クラスの皆が延頸挙踵して転校生が来るのを待っているんだから。
延頸挙踵(えんけいきょしょう)の例文
- 壁にぶつかってしまった研究の突破口を開いてくれる研究者を延頸挙踵で待っているのだ。
- 孫と初めて会うという日、到着はまだかと夫と二人、家の外で延頸挙踵している。
- バスを待っている時は延頸挙踵してたりするもんだよ。
- 延頸挙踵で待っていたファンのために、次の新曲はライブ会場で披露されるらしい。
- この日を本当に待っていたんだ!延頸挙踵、やっとボーナス支給日だよ。これで、少しまとまった買い物ができるってものだ。
まとめ
遠くから来るものを一目見たくて、確認したくて、首を長く伸ばし背伸びする。
やって来るものを待ちわびている様子をあらわした四字熟語である。
希望に満ちたものの到来を待つ、何とも微笑ましい光景だ。