【四字熟語】
阿爺下頷
【読み方】
あやあがん
「あやかがん」とも読む。
【意味】
物事の見分けがつかない愚か者のこと。または、間違いのこと。
「阿爺」は父親のこと。「下頷」は下あごのこと。
【語源・由来】
戦死した父親の遺骨をさがしに行った愚かな息子が、戦場に落ちていた馬の鞍(くら)の一部を、父親の下顎の骨と思い込んで大切に持ち帰ったという故事から。
【典拠・出典】
『碧巌録』
阿爺下頷(あやあがん)の使い方

給食の時間に、プリンが出たでしょう?隣の子がプリンをなかなか食べないから嫌いなんだろうな、もったいないなと思ってみていたんだ。そしたら、そのプリンをくれたんだよ。食品の無駄をなくしたし、その子の嫌いなものを代わりに食べたし、良いことをしたよね。

阿爺下頷ね。

えっ?

その子は、気を使って健太くんにプリンをくれただけで、本当は嫌いじゃないのよ。本質を見抜くことが出来ない健太くんは、阿爺下頷ね。
阿爺下頷(あやあがん)の例文
- 阿爺下頷、彼女は君のために身を引いたのに、それがわからないのか。
- 騙されていることに気が付かないなんて阿爺下頷だ。
- 阿爺下頷、正義がどちらにあるか分からないのか。
- 阿爺下頷、君の成長のために冷たく接していたことがわからなかったなんて。
- 阿爺下頷、本当の味方と敵の区別がつかないなんて。