一飯千金【いっぱんせんきん】の意味と使い方の例文(類義語・語源由来)

【四字熟語】
一飯千金

【読み方】
いっぱんせんきん

日本漢字能力検定
5級

【意味】
ほんの少しの恩義でも決して忘れず、厚い恩返しをすること。
受けた恩がわずかでも、忘れずに手厚いお返しをすること。

【語源由来】
一度の食事には千金もの価値があるという意味から、受けた恩義がどれほど小さくても、それを忘れてはいけないという戒めの言葉です。
「一飯」は一度の食事のことで、「千金」は価値が高いことの意味です。

【類義語】
一飯之恩(いっぱんのおん)
一飯之徳(いっぱんのとく)
一飯之報(いっぱんのむくい)


一飯千金(いっぱんせんきん)の使い方

ともこ
今度のお遊戯会、笠地蔵をやることになったの。
健太
あれ、どんなお話だったかな。
ともこ
お地蔵さんが一飯千金で恩返しするお話だよね。
健太
そうだ。良い行いをすることは大切だよね!

一飯千金(いっぱんせんきん)の例文

  1. 彼は不遇の時期に受けた恩は決して忘れることはなく、一飯千金として恩を返すことができた。
  2. 一飯千金を忘れることのない彼は誠実で律義な性格で、多くの人に親しまれた。
  3. 自分が困っていたときに優しく手を差し伸べてくれた彼女へ、今回の危機を救うために、まさに一飯千金の気持ちで何でもやる覚悟です。

まとめ

この一飯千金は『三国志』に出てくる故事に基づいています。
劉邦の部下の韓信は若い頃は家庭が貧しく、ちょっとしたものも買えない状態でした。
また若い韓信には仕事も無く失業状態、食事の時間になると親戚の家を訪ね歩く生活を送っており、当然近所の親戚はそのような韓信を煙たがりました。
そのため、時には遠くに住む親戚の家まで出向くこともありましたが、ある日遠路はるばる親戚の家まで行きましたが、食卓の上には何も置かれていません。
自分がいかに嫌われているかを知った韓信は、今度は釣竿を持って釣りで生計を立てようと考えました。
川辺には多くの女性達が洗濯をしていましたが、その中の一人が韓信が空腹であることを見かねて家から余った食事を持ってきて韓信に与えるようになりました。
スープは冷え切っていましたが、韓信にとっては初めて人の優しさに接した瞬間で、このことにひどく感動し、婦人に将来成功したら必ず恩に報いますと言葉をかけました。
その言葉を耳にした女性は突然怒り出しました。
「あなたの人間としての器はかなり大きい、今は運が悪いだけです。しかし、私はあなたをただ助けているだけであり、これまであなたが私にどうこうして欲しいと思ったことはありません」と韓信に言いました。
この言葉を聞いた韓信は一念発起し、その後劉邦を助け天下を取ることとなりました。
高い地位を与えられ、故郷に錦を飾った韓信は直ちにこの洗濯をしていた婦人を召し出し千両の金を送り、かつての食事の恩義に報いたという故事です。

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