著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:晏子春秋(あんししゅんじゅう)の四字熟語一覧

晏子春秋』は、中国の春秋時代の斉という国で、霊公、荘公、景公の3代の君主に仕え、宰相(首相に相当)となった晏嬰についての言行を記録した書物です。

この書物が最初に言及されたのは、紀元前2世紀後半の著名な歴史家、司馬遷の著作『史記』の一部で、特に「管晏列伝」(第62巻)が代表的です。

これまでに得られた情報から、『晏子春秋』は多くの古代中国の古典と同じように、似たような話が古代から一般に広まっていたと考えられています。前漢時代の劉向は、紀元前1世紀末に、『晏子春秋』に含まれる30巻分の話を集めて整理し、それを8巻に再編集したとされています。

1972年には、中国山東省の臨沂近郊で漢王朝の墓が発掘され、そこから大量の竹簡(竹に書かれた文章)が見つかりました。これらは「銀雀山漢簡」として知られています。その竹簡の中から『晏子春秋』に含まれる18の話が見つかり、これにより『晏子春秋』が早くから存在していたことが確認されました。銀雀山漢簡の発見により、『晏子春秋』が成書された時期は、戦国時代(紀元前475年-紀元前221年)と見られています。

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