【四字熟語】
羊頭狗肉
【読み方】
ようとうくにく
日本漢字能力検定
準1級【意味】
うわべや宣伝文句は立派だが、中身や実質がともなわないこと。
「羊頭」は羊の頭のこと。「狗肉」犬の肉のこと。
【語源・由来】
「羊頭を掲げて、狗肉を売る」の略。羊の頭を店の看板に掲げて、犬の肉を売るという意。
【類義語】
・羊質虎皮(ようしつこひ)
【対義語】
・言行一致
【英語訳】
false advertising/deceptive appearance
英語例文
羊頭狗肉の広告に釣られた。I was deceived by the extravagant advertisement.
羊頭狗肉の広告に釣られた。I was deceived by the extravagant advertisement.
羊頭狗肉(ようとうくにく)の使い方

健太くんの前の席にいる太郎くんのことだけどどう思う?

太郎君は口だけは達者だけど、行動が全く一致していない。羊頭狗肉も甚だしい。

そうね、見掛けだおしで心底うんざりさせられる。

自分が経験したわけでもないのに、すべてを知っているかのようなことばかり言うからがっかりする。
羊頭狗肉(ようとうくにく)の例文
- あの店は商品が素晴らしいかのような折り込みをいれているが、実際には使えないものばかりで、まさに羊頭狗肉だ。
- ページの見掛けは立派だが、中身は醜悪そのもの。羊頭狗肉という言葉を体現したようなものがある。
- 自分のやってきた行いをごまかすぐらいなら、素直に自分の過ちを認めるべき。羊頭狗肉なんて本人も他人も不幸にする。
- 写真と実物が全然違うのは羊頭狗肉ものだ。
- 理容院へいったが、すぐ案内できると看板にあったが、1時間待たされた。羊頭狗肉看板を書き直してください。
まとめ
見せ掛けは立派だが実物は違うといった意味になり、ごまかしの喩えとして、羊頭狗肉は使われるようになった。
類句には、「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」の「牛首を掲げて馬肉をうる」がある。