手一合【ていちごう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
手一合

【読み方】
ていちごう

【意味】
両方の手のひらですくった約一合の米。量が少ないことのたとえ。

【語源由来】
今から400年ほど前には米を測る桝の大きさが各地で違っていました。そこで徳川幕府は統一しようと一升桝の大きさの容積を64,827立方分と定めました。これは現在で1.804リットルの容量になります。この名残で1カップ180ミリリットルという現在の単位になったのです。昔は用具がない場合、手で測る「あた」「ひろ」などの測定技術を使っていたので米の場合も手のひらですくい測ることもあったのではないかと思われます。そしてその量がわずかなことから、量が少ないことのたとえに用いられたと考えます。

【類義語】
小さい・微々たる・零細・偏狭


手一合(ていちごう)の使い方

ともこ
健太くん…。いま読んでる本なんだけど…すごく感動するわ…。これは読むべきよ…。
健太
ともこちゃん、号泣しちゃって!そんなに感動するの?『手一合のしあわせ』…?なんだかどこかで聞いたような聞かないような…。いったいどんな話なの?
ともこ
奉公に出された少女がね、辛いいじめにも負けずにわずかな幸せを大事に成長していくお話よ…。
健太
…………僕はいいや。絶対読んだ…いや、テレビで見たことがありそうなお話だから。

手一合(ていちごう)の例文

  1. なんと粗末な手一合ほどの望みを聞き届けては頂けませんか。
  2. 張り切って貸し菜園でトマトを育ててみたが手一合ほどの収穫しかできなかった。
  3. 苦しい戦時中の食料は一家族に手一合でもあれば万々歳だ。
  4. 手一合とはいえ盗みに入ったのは赤貧にあえぐ家族を何とかしたかったのです。
  5. その娘は手一合ほどの麦が入った袋を大事そうに抱えていた。
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