付焼刃【つけやきば】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
付焼刃

【読み方】
つけやきば

【意味】
一時しのぎ。まにあわせに仕入れた知識・動作など。「-の知識」

【語源由来】
刀鍛冶用語の一つで、切れない刀に鋼(はがね)の焼き刃を付け足しただけのものを言う。良い刀は地銀を何度も打って強く作られるが、鋼を足しただけで作られる刀は脆くすぐに使い物にならなくなることから、その場しのぎのようなにわか覚えの知識や技術に用いられるようだ。

【類義語】
にわか仕込み・即席・応急・小手先


付焼刃(つけやきば)の使い方

健太
この間の話だけどさ、小説で追体験ができるのなら、もう僕たちは学校に行かなくても小説で学べばいいんじゃない?
ともこ
また、健太くんは極端なんだから。じゃあ、空手も本だけで学んでみたらどう?
健太
だめだよ!!そんな付焼刃で習得したって本物には近づかないよ!!
ともこ
そうでしょう?自分でも体験できないことを小説で追体験するのも大事だけど、実体験しないことには付焼刃で終わって知識を深めることが出来ないと思うわよ。

付焼刃(つけやきば)の例文

  1. 対戦相手が強豪なため対抗策を考えるがすべて付焼刃的なものしか思い浮かばず落ち込んだ。
  2. 彼の好きなアーティストをよく知らないのに話すきっかけとして付焼刃の知識をひけらかしたら彼の推し愛に惨敗した。
  3. 数多のトラブルに納期が間に合わなくなって突貫工事で仕上げた仕事が付焼刃でしかない出来上がりで案の定クレームの嵐だった。
  4. まともに仕事のしない彼は付焼刃の知識だけで今の役職まできたのだからそれはそれで凄いと思ってしまう。
  5. この会食で大口の契約が取れるかどうか決まるのだからマナーなど付焼刃でもいいから、とにかく顔を売ってこいと上司に背中を押された。
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