【四字熟語】
三界無安
【読み方】
さんがいむあん
日本漢字能力検定
5級
【意味】
この世は、苦労が多くて、少しも心が安まることがないということ。
【語源・由来】
「三界」は仏教の世界観で、衆生が生まれて、死に輪廻する三つの領域、欲界、色界、無色界のこと。「無安」は安穏さがない状態のこと。苦しみの多いこと。
【典拠・出典】
『法華経』譬喩品
三界無安(さんがいむあん)の使い方
情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。って夏目漱石が言ってたけど、本当に三界無安だよね。
何か嫌なことがあったの?
たくさんあったよ。もうつらいよ。
そういう時は無心でケーキを食べるのよ!健太くん。一緒にケーキの食べ放題に行きましょう。きっとすっきりするわ。
三界無安(さんがいむあん)の例文
- 健太くんは悩みがなさそうでうらやましいけれども、三界無安というように、きっと健太くんは健太くんで大変なことがあるんだろうな。
- せまい幼稚園のママ友の世界は、三界無安の境地のように休まることが無い。
- 三界無安というように、この世は心休まらない、修行を積んで早く仏様のそばに行きたいです。
- この世の中は、三界無安、生きている限り悩みはつきない。
- 三界無安というように、生きるということは修行そのものですな。