一刻千金の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一刻千金
【読み方】
いっこくせんきん
【意味】
わずかな時間が千金にも値するという意味。とても価値のある、貴重な時間。
ほんのちょっとの時間でもそれは貴重なもんやから、大事にせなあかんねんな。
これは、「時間を大切にする」って教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
一刻(いっこく)とは現在の30分。千金(せんきん)はたくさんのお金のことを表す。一刻が千金の価値があるという意味。中国の蘇軾(そしょく)の詩の「春宵一刻値千金」からきている。
楽しい時間の過ぎるのを惜しむ言葉として使う
【典拠・出典】
蘇軾「春夜」
【英語訳】
・time is money
・worth a million dollars
昨夜の試合は一刻千金の思いがした。
last night’s game was worth a million dollars
一刻千金(いっこくせんきん)の解説
「一刻千金」っていうのは、ほんの少しの時間が、なんと千金(すごく大きなお金)にも値する、っていう意味なんだよ。時間がとても大切で、無駄にするべきじゃない、っていう意味が込められてるんだ。
だから、「一刻千金」っていう言葉は、時間を大切にしなくちゃ、って思うときや、楽しい時間やいい季節がすぐに過ぎちゃうのがもったいない、って感じるときに使うんだ。
「一刻」っていうのは、ほんの少しの時間のことを表してるんだよ。元々、この四字熟語は春の夜の時間がとても素晴らしくて、それがまるで千金にも値するくらい価値がある、っていう意味から来ているんだ。「千金一刻」とも言うことがあるよ。
この言葉の出どころは、蘇軾という人が書いた「春夜」っていう詩から来ていて、「春宵一刻直千金」って書かれているんだよ。これは、「春の夜のほんの一刻は千金にも値する」という意味になるね。
一刻千金(いっこくせんきん)の使い方
一刻千金(いっこくせんきん)の例文
- 10年ぶりの同窓会は一刻千金の思いがした。
- 七夕にしか会えないなんてまさに一刻千金だろうね。
- 大好きなあの子とのデートは一刻千金だ。
- 春の宵は一刻千金と言われる。
一刻千金の文学作品などの用例
- 吾身の為めには一刻千金の時である、金がなければ唯使わぬと覚悟を定めて、<福沢諭吉・福翁自伝>
- あの何ものにも代えがたい、一刻千金のいのちの感覚を、すべて夢だとされてはたまらなかった。〈横光利一・旅愁〉
すばらしい時間を大切にする、また、時間を無駄に過ごさないように注意するという意味があるんだ。