著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

一物一景【いちぶついっけい】の意味と使い方や例文(語源由来・英語訳)

一物一景の意味(語源由来・英語訳)

意味

【四字熟語】
一物一景

【読み方】
いちぶついっけい

【意味】
事物や景色のひとつひとつまですべて。

四字熟語の博士
「一物一景」という四字熟語は、物事や景色の中の一つ一つ、すべてのものを表しているんだよ。
何もかも、一つずつしっかりと見て、大切に感じるという意味があるんだ。
助手ねこ
あー、つまり「ものごとや景色の中の細かいところまで全部」ってことやな。
一つ一つの物や風景を大切に見るんやね。
これは、「何もかも大切にする心」を教えてくれるんやなあ。

【語源・由来】
「一物」は事物ひとつひとつまでの意。「一景」は景色のひとつひとつまでの意から。

【典拠・出典】

【英語訳】
all things and all scenery

sceneryは「景色」という意味の名詞。
英文例
彼女は異国の一物一景に感動した。She was impressed by all things and all scenery of exotic atmosphere.

一物一景(いちぶついっけい)の解説

カンタン!解説
解説

「一物一景」っていうのは、物や景色をすべて、細かく一つ一つ大切に考えることを指すんだよ。

「一物」は、物の一つ一つを示していて、「一景」は、景色の一つ一つを示してるんだ。だから、この言葉を使うときは、すべてのものや景色を大切に、手を抜かずに考えるって意味になるよ。

たとえば、「彼は庭の一物一景まで大切にしていた」っていうと、彼が庭の中のすべてのものや景色を手を抜かず、一つ一つ大切にしていたってことがわかるんだよ。

一物一景(いちぶついっけい)の使い方

ともこ
修学旅行、楽しかったわね
健太
うん、京都の情緒あふれる町並がすてきだったね
ともこ
一物一景まで目に焼きつけてきたわ
健太
ぜひ、またいきたいね

一物一景(いちぶついっけい)の例文

例文
  1. 私は初めてのヨーロッパ旅行で感動し、その一物一景を心に焼きつけた。
  2. 彼は自分の故郷をとても愛していて、一物一景まで大切にしていた。
  3. 旅行の醍醐味は、なんといっても初めて出会う一物一景だろう。
  4. 彼女はプリンスエドワード島を訪れたときの感動を、一物一景までブログにつづった。
  5. 都会育ちの私にとっては、祖父たちの住む田舎の景色は新鮮で、一物一景までお気に入りだった。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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