異端邪説の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
異端邪説
【読み方】
いたんじゃせつ
【意味】
正統とされる教えから外れ、よこしまな説だとして退けられる教えや主張のこと。正統とする側が、異なる思想や学説を強く非難するときに用いる言葉。


【語源・由来】
「異端」は、ある宗教や学問で正統とされる教えから外れた立場のこと。「邪説」は、正しくないとして強く非難される説のこと。二つを重ね、正統とする立場から異なる教えや主張を否定する意味を強めている。単なる少数意見と同じではない。
【典拠・出典】
『宋史』巻四百二十七「道学伝」の冒頭。「異端邪説起而乗之、幾至大壊」とあり、儒学の正統的な教えが衰えたとされる時期に、異なる説が勢いを得たと批判的に述べている。
【類義語】
・邪説異端(じゃせついたん)
【関連語】
・異端邪宗(いたんじゃしゅう)
・異端異説(いたんいせつ)
・邪宗異端(じゃしゅういたん)
・淫祠邪教(いんしじゃきょう)
【英語訳】
a doctrine denounced as heretical
teachings condemned as heterodox
当時、その教えは異端邪説として非難された。
At the time, the teaching was denounced as heretical.
異端邪説(いたんじゃせつ)の解説
「異端邪説」は、正統とされる教えから外れ、よこしまな説だとして非難される思想や主張をいうんだよ。単に珍しい考え方や少数意見を表すのではなく、相手の考えを強く否定する言い方なんだ。
「異端」は、ある宗教や思想の立場から、正統な教えと異なるとみなされること。「多数派と違う」というだけではないんだ。正統とされる教えは、時代や立場によって異なることがあるよ。
「邪説」は、正しくない、よこしまな説だとして相手を非難する言葉だよ。「異端」と合わせることで、正統とする側が、別の教えや思想を強く退ける意味になるんだ。呼ばれた側の考えが客観的に誤っていると決まったわけではないよ。
『論語』には「異端」という語があるけれど、「異端邪説」という四字熟語そのものがそのまま載っているわけではないんだ。この四字熟語は『宋史』「道学伝」の冒頭に見え、儒学の学統について述べる中で、正統ではないとされた思想を批判する言葉として使われているんだ。
たとえば「その教えは異端邪説として排斥された」とあれば、当時の権力者や正統派の人々が、その教えをよこしまなものとみなして退けたという意味だよ。「邪説」という評価には非難する側の立場が含まれているんだ。
異端邪説(いたんじゃせつ)の使い方




異端邪説(いたんじゃせつ)の例文
- 当時の支配者は、別の宗派の教えを異端邪説とみなし、広まることを禁じた。
- その学派では、自分たちの学説と異なる主張を異端邪説として退ける議論があった。
- その思想家は、自説が異端邪説として非難されたことに反論した。
- その書物には、異端邪説とみなされた教えを批判する論争が記されていた。
- 昔の権力者は、一部の教えを異端邪説と呼び、取り締まりの対象とした。
- 同じ宗教の内部でも立場が分かれ、一方が他方の教えを異端邪説と非難する場合があった。
異端邪説の文学作品などの用例
- 先師と言えば、外国より入って来るものを異端邪説として蛇蝎のように憎み嫌った人のように普通に思われているが、『静の岩屋』なぞをあけて見ると、近くは朝鮮、支那、印度、遠くは西の阿蘭陀まで、<島崎藤村・夜明け前>
- 彼の尤も信任せる丞相の李斯が、思想統一の為、君権擁護の為、異端邪説に関係ある古書を禁止せんことを上書したから、始皇は直に之を納れ、遂に所謂挟書の禁、焚書の令が発布されたのである。〈桑原隲藏・秦始皇帝〉


















