【四字熟語】
陽関三畳
【読み方】
ようかんさんじょう
【意味】
別れを繰り返し惜しむこと。陽関の曲の第四句を三度反復して詠うこと。一説に、第二句以下の三句を二度繰り返して詠うこと。
【語源・由来】
「陽関」は「陽関曲」、唐の王維の「送元二使安西-詩」を指す。送別詩の名作。「畳」は繰り返す意。
【典拠・出典】
蘇軾「詩」
陽関三畳(ようかんさんじょう)の使い方
健太くん。お見送りにずいぶん時間がかかったわね。
スープが冷めない距離に住んでいた友人が、クール宅急便で送らないといけない距離になったからね、陽関三畳の思いで離れがたかったんだ。
それはずいぶん遠くに行ってしまうのね。
二人の距離が離れても心はそばにいるけどね。
陽関三畳(ようかんさんじょう)の例文
- 空港のロビーは、陽関三畳の思いで去りがたい人と見送られる人でいっぱいでした。
- 陽関三畳のあの悲しい思いを曲にしたためてみました。
- 陽関三畳の思いで別れがたかったのですが、出発の時間が来て私たちを引き裂きました。
- 健太くんは陽関三畳の思いでいっぱいだったのでしょう、目に涙を浮かべて友人の手を握り離しませんでした。
- 陽関三畳の思いで、何度も振り返り手を振りました。