【四字熟語】
常山蛇勢
【読み方】
じょうざんのだせい
【意味】
統一がとれていて、欠陥やすきがまったくないこと。どこをとっても整然として、うまく組み立てられている文章や態勢のこと。また、先陣・後陣と右陣・左陣のどれもが互いに呼応して戦う陣法のこと。
【語源・由来】
「常山」は、恒山のことといわれる。恒山は中国河北省にある名山。中国の常山にいた「率然」という双頭の蛇は、頭を打てば尾が立ち向かい、尾を叩けば頭をもたげ、胴を叩くと頭と尾が襲いかかるように、体のすべてを使って攻撃したという説話から。
【典拠・出典】
『孫子』「九地」
【類義語】
・常山蛇陣(じょうざんのだじん)
常山蛇勢(じょうざんのだせい)の使い方
健太くん。クラス対抗バスケットボール大会では大活躍のようね。
常山蛇勢で万全を期した作戦を立てているからね。
健太くんが監督なの?
そうなんだよ。完璧な作戦だったね。
常山蛇勢(じょうざんのだせい)の例文
- 最終面接はいわゆる圧迫面接で、社長をはじめとする役員が常山蛇勢で攻めてきた。
- ともこちゃんの作文は、首尾一貫していてまさに常山蛇勢といえるものだった。
- ともこちゃんのクラスは、常山蛇勢のごとき完璧な戦略で、私たちのクラスは完膚なきまでにやられた。
- 野党は今こそ常山蛇勢で戦うべきだ。
- ともこちゃんと健太くんのペアは、常山蛇勢で完璧で隙がない。