慇懃無礼の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
慇懃無礼
【読み方】
いんぎんぶれい
【意味】
うわべはとても礼儀正しくて丁寧ではあるが、実際は極めて尊大で、内心では相手を見下していること、またはそのような態度のこと。
言葉遣いや態度などが丁寧すぎるのは相手を小馬鹿にしているようにとられること、かえって無礼であること。
そうかいな、それは「見かけはめっちゃ丁寧なんやけど、実は高慢ちき」ってことやな。
または、「礼儀を尽くしすぎて、逆に失礼になっちゃう」ってことやな。
これは、「見かけだけの礼儀より、心からの尊重が大事」って教えてくれるんやな。
または、「礼儀を尽くしすぎて、逆に失礼になっちゃう」ってことやな。
これは、「見かけだけの礼儀より、心からの尊重が大事」って教えてくれるんやな。
【語源・由来】
「慇懃」はとても丁寧なこと、極めて礼儀正しいことを示します。「慇」は憂え悼んで心を傾ける事からひいては丁寧・ねんごろの意味。「懃」は「勤」と同じで、苦しむ、疲れるほどに気をつかうという意味になります。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・慇懃尾籠(いんぎんびろう)
【英語訳】
・be polite 《to somebody》 on the surface but actually contemptuous 《of him》
・be unctuous but insulting
・be (offensively) obsequious.
慇懃無礼(いんぎんぶれい)の解説
カンタン!解説
「慇懃無礼」っていうのは、言葉遣いや態度がきちんとしてるんだけど、逆にそれが余計に失礼に感じられるときのことを指すんだよ。要するに、丁寧すぎて逆にちょっと嫌味に感じちゃうかもしれないような状況さ。
たとえば、誰かがめちゃくちゃ丁寧な言葉を使っているけど、それがちょっとひねくれた感じで、本当は相手を見下しているようなときに使うんだ。「慇懃」っていうのは、すごく丁寧な態度を示すことなんだ。
たとえば、「慇懃無礼な態度」って言うときは、その人が見た目にはすごく礼儀正しい態度を示しているけど、なんとなく失礼な感じがする、そんな様子を表しているんだよ。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)の使い方
今朝はお弁当届けてくれてサンキュー! 助かったよ。
あらまあ、随分軽いのね。お礼はとくにないの?
これはこれはともこ様、この度は拙者のお弁当をお届け頂き大変にありがとうございました。感激の極みにございます。
そこまで言われるとかえって慇懃無礼だわよ。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)の例文
- あのあいさつは一体何だ、慇懃無礼にもほどがある。
- 先様もそこまでかしこまってバカっ丁寧にやられちゃあ、慇懃無礼ってやつよ、腹は立つわな。
- こうした席での君のああいう態度は、むしろ丁寧さを通り越して慇懃無礼だ。
- そうした振る舞いも慇懃無礼に感じられないのは、彼の若さからだろう、大方は好ましく感じていたようだ。
- もはや彼女のその言動やふるまいは慇懃無礼を通り越し、滑稽な茶番劇を見ているような、まるでコメディエンヌそのものだった。
慇懃無礼の文学作品などの用例
- 二三軒おいて隣の一軒に入って行くと、また同じように慇懃無礼の手で断られた。<井伏鱒二・駅前旅館>
また、礼儀が過ぎてしまうと、逆に無礼になってしまうという意味も含んでいるんだ。