【四字熟語】
怨敵退散
【読み方】
おんてきたいさん
【意味】
仏教のことばで、折伏(しゃくふく)の祈祷などで唱える語。「私が怨みを抱いている敵よ、退散するがよい」の意。
【語源・由来】
「怨敵」は怨みのある敵。「退散」は、逃げ去ることから。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
far away, my blaming enemy
blameは「怨む」という意味の動詞。enemyは「敵」という意味の名詞。
英文例
心のなかで怨敵退散とつぶやいた。I muttered “far away, my blaming enemy” in my mind.
英文例
心のなかで怨敵退散とつぶやいた。I muttered “far away, my blaming enemy” in my mind.
怨敵退散(おんてきたいさん)の使い方
健太くん、次の試合は前回、大負けした相手よね
よく知ってるね、今度は必ず勝つよ
その調子よ!もし弱気になりそうだったら、心のなかで怨敵退散って唱えるといいわよ
そのおまじない、いいね。使わせてもらうよ
怨敵退散(おんてきたいさん)の例文
- 私はゴキブリが大の苦手で、家の中で見つけたら、殺虫剤を片手に怨敵退散!と叫びながら半分パニックになって追いかける。
- 小学校のころは、よくいじめられていて、その度に怨敵退散を唱えていた。その効果があったせいなのか、中学校に進学してからは、まったくいじめられなくなった。
- 彼は嫌なことがあると、いつも怨敵退散とつぶやくくせがあある。それがあんまり風変わりなので本人に聞いてみたところ、母親から教わったストレス発散の方法だという。
- 会社にすごく嫌な上司がいて、いつもネチネチと小言を言われる。それを耐え忍ぶには心のなかで怨敵退散を繰り返すのが一番だ。
- 子供の頃、うちの母がおばあちゃんに叱られるたびに、かげで怨敵退散と言っていたのだが、それが何なのかわからなかった。大きくなった今では何があったのか推測でき、母も大変だったのだなと思う。
まとめ
怨敵退散(おんてきたいさん)は仏教のことばで、「私が怨みを抱いている敵よ、退散するがよい」という意味です。生きていると、嫌な場面に何度も出くわすと思いますが、そんな時は心のなかで怨敵退散(おんてきたいさん)とささやいてみましょう。わずかですが、きっとストレス発散になるでしょう。