【四字熟語】
頑執妄排
「頑執盲排」とも書く。
【読み方】
がんしゅうもうはい
【意味】
分別ができず、ただ一つのことに執着して他を排除すること。
【語源・由来】
「頑」はかたくなに。
「執」はとりついて離れない意味。
「妄」はでたらめな幻。妄想。
「排」他を押しのけるようす。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・頑陋至愚(がんろうしぐ)
・刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
【英語訳】
Without good sense and obsessed with just one thing and to eliminate others.
頑執妄排(がんしゅうもうはい)の使い方
私を呼んでるわ。
ちょっと、ともこちゃん! どうしちゃったの? そんなに窓から身を乗り出したら危ないじゃないか!
地球の外からパワーが発信されているの。受け取らなきゃ。宇宙からのメッセージを受け取れるのは私だけなんだから。健太君達は分からないんでしょ? 愚かよね。
愚かはどっちだい! オカルトファンはいいけど、頑執妄排はやめなよ。周囲の迷惑だ。
頑執妄排(がんしゅうもうはい)の例文
- 野球の試合での頑執妄排な出来事。ファンがお互いに野次を飛ばし合っているうちに、場外乱闘の騒ぎに発展。死亡者まででる悲惨な騒動となった。
- 熱烈に応援するのは微笑ましいが、頑執妄排は困りものだ。
- 怒った彼は彼女に頑執妄排し、駅で待ち伏せしたり自宅付近をうろついていたらしい。
- 彼女は彼への嫉妬で疑心暗鬼になり、彼が女性と歩いていると言ったり、友人をひどい言葉で罵ったりした。その頑執妄排の様子を見ていて、恋愛をするのが怖くなってしまった。
- 日本の歴史において鎖国は実に頑執妄排に守られてきたが、開国を頑執妄排に支持してきた人もいたわけである。
まとめ
妄想して固執する。集中力があるのは良いことだが、分別なく自分の浅はかな思慮で他を傷つけるのは、もはや正常な判断ではない。
例えば、ストーカーなどもそうだろう。一人に固執して自分勝手な妄想を抱く。他を排除するので、攻撃的になる。
あまりにも心が傷ついたり、ただ一つのことを考え続けていると、悪い方に考えがちだ。そうして、事態をさらに深刻なものにしていく。
実際は何もなく、ただ自分一人が空回りしているだけ。そのことに早く気付くべきだ。