【四字熟語】
眼中之釘
「眼中之丁」とも書く。
「眼中の釘が抜ける」などと表現する。
【読み方】
がんちゅうのくぎ
「がんちゅうのてい」とも読む。
【意味】自分に害をなすもののたとえ。邪魔者、いやなやつ、憎らしい人などのたとえ。眼の中の釘(目の中の障害物)の意から。類句として「眼中抜釘(眼中より釘を抜く)」があり、自分に害を与えるものを取り去る、害をなすものがいなくなる意。一般には邪魔者がいなくなったときに「眼中の釘が抜けたようでせいせいした」などと用いる。
【故事】
中国五代の趙在礼の悪政に苦しんでいた人々は、在礼が官を去るとき、眼中の釘が抜けたようだと喜んだ故事から。
【典拠・出典】
『新五代史』趙在礼伝
【類義語】
・眼中之刺(がんちゅうのし)
・城孤社鼠(じょうこしゃそ)
【英語訳】
・A nasty guy in the way
・Nails in the eye
・An obstacle to harm
・The one to suffer damage.
眼中之釘(がんちゅうのくぎ)の使い方
あの子、やっとチームを抜けてくれたわ。せいせいした。
ともこくんは性格きついんだから。あんなに言っちゃって大丈夫なの?
平気よ。あの子ったら、チーム内の全員の悪口をこそこそ言ってまわるからチームワークが壊れて全体がぎくしゃくしてたのよ。まったくチームの癌だったわ。
眼中之釘というわけか・・・抜けて、チームに笑顔が戻ったね。
眼中之釘(がんちゅうのくぎ)の例文
- 課長はヒステリックでちょっとしたことで怒鳴り散らすんだ。せっかく出した企画書も勝手に捨てたりするし、まったく眼中之釘だよ。会社に行くのも嫌になりそうだ。
- 急に力をつけてきたライバルの存在は、彼にとって眼中之釘というような脅威を感じさせた。
- 人の彼にすぐちょっかいを出そうとする彼女は、全女子の眼中之釘であり、憎まれていた。