尊王攘夷の意味(語源由来・英語訳)
【四字熟語】
尊王攘夷
【読み方】
そんのうじょうい
【意味】
日本で江戸末期、尊王論と攘夷論とが結びついた政治思想。朱子学の系統を引く水戸学などに現れ、下級武士を中心に全国に広まり、王政復古・倒幕思想に結びついていった。
それはつまり、「国王さんを大切にし、外国の侵入をはばむ」っていう考え方やったんやな。
昔の日本の侍さんたちが、こう思って行動しはじめて、国の政治が大きく変わっていったんやな。
国を守るためにどう行動するか、考えるきっかけになる言葉やな。
昔の日本の侍さんたちが、こう思って行動しはじめて、国の政治が大きく変わっていったんやな。
国を守るためにどう行動するか、考えるきっかけになる言葉やな。
【語源・由来】
「尊王」は、王(国家君主)を尊ぶこと。「攘夷」は外国を斥けようとすることから。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
allegiance to king and exclusion of foreigners
allegianceは「忠誠」という意味の名詞。
英文例
幕末には尊王攘夷が盛んだった。The allegiance to king and exclusion of foreigners was popular at the end of Edo-period.
英文例
幕末には尊王攘夷が盛んだった。The allegiance to king and exclusion of foreigners was popular at the end of Edo-period.
尊王攘夷(そんのうじょうい)の解説
カンタン!解説
「尊王攘夷」っていうのは、中国と日本でちょっと違った意味で使われているんだよ。
中国では、これは「周の王様を尊敬して、違う民族が中国に侵入してきたらしっかりと追い出す」という意味だったんだ。
でも日本では、ちょっと違うんだ。「尊王攘夷」は、昔の江戸時代の終わり頃の政治の考え方で、「天皇を大事に思うこと(尊王)」と、「外国人を日本から追い出すこと(攘夷)」を一緒に考えるようになったんだ。
これは水戸学という学問をやっていた人たちが始めたんだけど、特に武士とかが中心となって全国に広まっていったんだよ。それで、「天皇がまた国を治めるべきだ(王政復古)」とか、「幕府を倒すべきだ(倒幕)」という考えにつながっていったんだ。
他にも、「勤王攘夷」や「尊攘」とも言ったりするよ。これらは全部、同じような考えを表しているんだよ。
尊王攘夷(そんのうじょうい)の使い方
最近、新撰組関係の小説に夢中なのよ
詳しくは知らないけれど、確か幕末に幕府を守ろうとした人たちだよね
そうそう、尊王攘夷が溢れる中で幕府に忠誠を尽くす姿がかっこよくて
たしか漫画にもなってたような。小説より簡単だから、漫画を読んで見るよ
尊王攘夷(そんのうじょうい)の例文
- 幕末のころ、江戸幕府の政治に不満を持つ諸藩や浪人は、水戸学を源流とする尊王攘夷論に傾倒し、天皇を尊び、外国人を排除すれば国の乱れは収まると考えた。しかし実際は、より大きな混乱を生んでしまった。
- 尊王攘夷が盛んな幕末に、最後の親幕派として時代の流れに逆らった新撰組は、今でも小説やドラマなどで有名で、近藤正臣や土方歳三、沖田総司といった人物の生き様に魅せられる人が大勢いる。
- 私は日本史が大好きで、司馬遼太郎などの歴史小説も数多く読んでいる。その中でも、特にお気に入りなのが幕末だ。尊王攘夷から開国、明治維新までの時代のめまぐるしい変化にドラマを感じるからだ。
- 坂本龍馬の伝記などを読むと、尊王攘夷派が悪者っぽい印象を持ってしまうが、彼らにも、そういう思想にたどり着くだけの十分な理由があった。
- 江戸時代の末期に、長きに渡る鎖国に嫌気がさして開国を主張するのなら理解できるが、尊王攘夷は外国排斥の方向なので、なぜそうなるのか理解に苦しむ。
結果として、これが王政を元に戻すという思想や幕府を倒すという考え方につながっていったんだよ。