【四字熟語】
判官贔屓
【読み方】
ほうがんびいき
「はんがんびいき」とも読む。
【意味】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。
【語源・由来】
「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。
【典拠・出典】
-
判官贔屓(ほうがんびいき)の使い方
ともこちゃん。この本の主人公は、二人の男の子から告白されているけど、どちらを選ぶと思う?
こっちの不遇なメガネ君のほうかな。イケメン君は、裕福な家庭の子だし、頭脳明晰、主人公に選ばれなくても幸せな人生を歩むわ。
ええっ。僕は断然イケメン君だけどな。ともこちゃんは、判官贔屓だね。
そうよ。でも作者は、どちらも選ばないという最悪な結末を選ぶかもしれないわよね。
判官贔屓(ほうがんびいき)の例文
- この本は、判官贔屓の読者の心を掴んで大ベストセラーとなりました。
- 下町育ちの健太くんは、判官贔屓を絵に描いたような江戸っ子なんです。
- 歴史が好きな女の子たちが愛する歴史上の人物は、大成した者より志高くも不遇の生涯であった者が多く、判官贔屓の傾向が見られます。
- その選手は、実力は認められながらも惜敗続きであったので、判官贔屓で人気を博しました。
- 赤穂浪士への判官贔屓は根強く、吉良上野介は嫌われがちです。