【四字熟語】
淫祠邪教
【読み方】
いんしじゃきょう
【意味】
国家権力や地域の支配者などから見て都合の悪い宗教や思想、民間信仰をさす言葉
【語源・由来】
淫祠」は俗信によって邪(よこしま)な神をまつっている祠(ほこら)を示します。
「邪教」は国教、もしくは公に認められている宗教と異なり、社会の秩序を害するとされる宗教のことです。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
・heresy
・a false creed
・a false religion
淫祠邪教(いんしじゃきょう)の使い方
今日見た映画、ホラーと言うよりお笑いに近いような・・・・・・
確かにね。付喪神(つくもがみ)もあそこまで来るとちょっと笑えるね。
付喪神について違和感のない日本人にはどこが怖いのかホントにぴんと来なかったよ。
淫祠邪教な類で付喪神を紹介されては迷惑よね。
淫祠邪教(いんしじゃきょう)の例文
- 当時はザビエルも淫祠邪教を広める南蛮人としか思われていなかった。
- 彼は本来、そんな淫祠邪教に没頭するようなタイプではなかった。
- 淫祠邪教とくさすのは勝手だが、少なくとも私は救済されたのだ。
- あそこにはミサと称して、淫祠邪教をあがめる複数の怪しい男女が昼夜問わず出入りしている。
- 自分の信念と違うことを述べる人達を淫祠邪教の輩だと排除するのはおかしい。
まとめ
「イワシの頭も信心から」というたとえがあります。これは何でも信仰の対象にしようと思えばそうなるものだ、という信仰心の不思議を説いたものですが、これも平安時代から続く節分のときのお飾りに由来します。かなり長い道のり・・・・・・そして、どんな信仰も当初は「淫祠邪教」として扱われていたのだろうと考えられます。
こればかりは何をもってして「淫祠邪教」でなくなるのかはわかりません。信仰者の量なのか、信仰の内容なのか・・・・・・国や政治によっては、当時の主権者の思うままに扱えないとなると「淫祠邪教」としてカテゴライズされてきた悲しい歴史を持つ宗教も存在します。
人の信仰心というのは、本当に不思議なものなのですね。