【四字熟語】
一罰百戒
【読み方】
いちばつひゃっかい
【意味】
一人の人の過失を罰することによって、関係するその他の人々の同じような罪や過失をあらかじめ戒めようとすること。
【語源・由来】
一つの罰で百人の戒めにする意から。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
punishing one serves as a warning to all the others.
punishは「罰する」という意味の動詞。serve asは「~の代わりになる」という意味の動詞。warningは「警告」という意味の名詞。
英文例
彼の受けた罰は一罰百戒だ。His punishing one served as a warning to all the others.
英文例
彼の受けた罰は一罰百戒だ。His punishing one served as a warning to all the others.
一罰百戒(いちばつひゃっかい)の使い方
ねえ、掲示板見た?
うん、この間のテストでカンニングした子がいたって張り出されてたね
一罰百戒ね。これでカンニングする人も減るんじゃないかしら
やっぱり自分で考えなきゃ駄目だよね
一罰百戒(いちばつひゃっかい)の例文
- 彼はカンニングしたことがばれて掲示板に名前を張り出された。一罰百戒で、カンニングする人は減るだろう。
- 一罰百戒の効果があったのか、同種の犯罪はずいぶんと減った。
- 学内で同じような悪事が発生しないように、この例を一罰百戒としなければ。
- やってよいことと悪いことの区別をつけさせるためにも、幼い子にも一罰百戒は必要だ。
- 彼女がしでかした罪は公表され、一罰百戒とされた。
まとめ
「一罰」は一つの罰を表し、「百戒」は百人の戒めにすることを表しており、これらから一罰百戒(いちばつひゃっかい)は、一人の人の過失を罰することによって、関係するその他の人々の同じような罪や過失をあらかじめ戒めようとすることを表す言葉となりました。みせしめ、というと聞こえは悪いですが、ある悪いことをした場合、それがどれほどの罪に問われるのかを周知して、類似の悪事が発生しないように予防するという意味では効果的な方法だと思います。実際、警察の検挙率が高いほど、犯罪抑止力が高いという報告もあるほどです。身近なところでも、こどものしつけをする時には、こんなことをしてはだめよ、と他の子にもきちんと理解させることが重要です。一罰百戒(いちばつひゃっかい)は一見厳しいようですが、必要なことでしょう。