【四字熟語】
愛別離苦
【読み方】
あいべつりく
【意味】
親子・きょうだい・夫婦など、愛する人と生別、死別するようになる苦しみのこと。
【語源・由来】
「愛別離苦」の語句の区切れは「愛別」と「離苦」ではなく、「愛別離」と「苦」です。
愛するものとの離別は苦しい、の意味になります。
【典拠・出典】
『大般涅槃経』(だいはつねはんぎょう:釈迦の入滅(=大般涅槃)を叙述し、その意義を説く経典類の総称)の12。
【類義語】
・牽衣頓足(けんいとんそく)
・生離死別(せいりしべつ)
・会者定離(えしゃじょうり)
・河梁之誼(かりょうのぎ)
・朝有紅顔(ちょうゆうこうがん)
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
【対義語】
・怨憎会苦(おんぞうえく)
【英語訳】
・the anguish of parting from one’s loved ones
・the pain of separation from loved ones
愛別離苦(あいべつりく)の使い方
映画の全編を通して別れを描いた、と監督は話しているよ。
そうなのね、どうりで暗い映画だと思った。
あの監督は愛別離苦を描かせたら天下一品だと言われているんだよ。
そういうシーンを明るい色調で撮影する方が難しいと思うけど・・・・・・。
愛別離苦(あいべつりく)の例文
- この世で最も辛いのは、愛別離苦であろう。
- 命の灯火が消えかけている彼女を目にするたび、愛別離苦の思いで胸が張り裂けそうだった。
- 長い人生の中で繰り返されたさまざまな愛別離苦に、風貌が変わり果ててしまった。
- 突然の愛別離苦に、言葉もなかった。
- この作品は、人の世の愛別離苦の様を描いたものです。