【四字熟語】
懐玉有罪
【読み方】
かいぎょくゆうざい
【意味】
身分や立場にふさわしくないと見なされる貴重品を持つことで、他人の欲やねたみを招き、思わぬ災いに遭うことのたとえ。

「懐玉有罪」は、貴重な宝玉を持っていたために人から狙われ、災いを招くというたとえだよ。『春秋左氏伝』には、宝玉を欲しがる君主と、それを持っていた虞叔の話が出てくるんだ。「有罪」といっても、本当に罪を犯したという意味ではないよ。

宝物を持っている人が悪いわけじゃないんだニャ。宝物を欲しがる人のために、持ち主が困った目に遭うことを表しているんだニャン。
【語源・由来】
『春秋左氏伝』「桓公十年」の「匹夫無罪、懐璧其罪」(身分の低い人に罪はなくても、貴重な玉を持つことが災いの原因になる)に由来する。
虞叔(ぐしゅく)が宝玉を持っていたところ、虞公(ぐこう)が欲しがった。虞叔は最初は断ったが、宝玉を持つことで危険を招くのではないかと考え直し、虞公に献上した。しかし今度は宝剣まで求められたため、虞叔は虞公を攻めることになった。
「懐玉」は玉を身につけて持つこと、「有罪」は災いの原因となることをたとえている。実際に罪を犯したという意味ではなく、貴重品を狙う側の欲望が引き起こす災難を表す。「玉を懐いて罪あり」という言い方もある。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「桓公十年」(「匹夫無罪、懐璧其罪」)。原文には「懐璧其罪」とあり、「懐玉有罪」はその故事に基づく表現。
懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)の使い方

国語の授業で、宝玉を持っていた人が君主に狙われた話を読んだよ。

宝玉を持っていただけなのに、どうして狙われたの?

君主がその宝玉を欲しがったからだって。これが「懐玉有罪」の故事なんだよ。

はい、調子に乗りすぎないように気をつけます
懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)の例文
- 正直に言って、彼は絵の才能はないと思うのだが、本人は画家を目指してがんばっているので何も言えない。将来、懐玉有罪にならなければよいがと心配だ。
- 僕は野球が大好きで、将来は絶対プロ野球選手になるのだと決心しているのだが、周りからは懐玉有罪だからやめておけと言われる。
- 彼女はとても見栄っ張りで、高価な装飾品やブランド物のバッグに目がない。そんなことをしていると、いつか懐玉有罪になるよと忠告しているが、まったく耳をかそうとしない。
- 私の隣りに座っている同期の娘は、上司や先輩には媚を売るのに、同期や後輩にはツンケンしている。そんなに裏表があると、いつか懐玉有罪なことがおきると思う。
- いくら懐玉有罪だと言われても、自分の夢は捨てられない。
まとめ
「懐玉」は宝石を持つこと、「有罪」は他人から狙われて、災いを招くということから、懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)は、身分に合わない立派なものを持ったり、身分に合わない行いをすると災いを招くということを表す言葉となりました。人それぞれ、身の丈というものがあるので、あまり無理をしすぎると、懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)になりかねませんので、十分注意しましょう。


















