著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

窮鳥入懐【きゅうちょうにゅうかい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
窮鳥入懐

【読み方】
きゅうちょうにゅうかい

【意味】
窮地に陥った人が助けを求めてくること。窮地に陥った人が助けを求めてきたら、見捨てずに救うのが人の道だということのたとえ。「窺鳥懐に入る」という形で使うことが多い言葉。

【語源・由来】
追い詰められた鳥が人の懐に飛び込んで来るという意味から。

【典拠・出典】
顔氏家訓』「省事」

窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)の使い方

健太
ともこちゃん。夏休みの宿題が終わらないんだ。たすけてー。
ともこ
しょうがないわね。窮鳥入懐、困った人はたすけてあげるのが人情ってものよね。
健太
ありがとう。この恩は忘れないよ。
ともこ
ええ。百倍にして返してちょうだい。

窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)の例文

  1. 窮鳥入懐、ライバルとは言え、困った時は手を差し伸べることは当たり前です。
  2. 窮鳥入懐、祖父は困った人を無視できないので、どんな人でも手助けします。
  3. 窮鳥入懐という言葉のように、不法入国対策に国境に壁を作るなんて非人道的です。
  4. 彼は、かつて私を裏切ったけれども、窮鳥入懐してきたのだから拒まない。
  5. 窮鳥入懐と思って、どうか私に救いの手を差し伸べてください。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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