【四字熟語】
虚虚実実
「虚々実々」とも書く。
【読み方】
きょきょじつじつ
【意味】
互いに策略や手段を尽くして戦うこと。また、うそとまことを取り混ぜて、相手の腹を読み合うことにもいう。
【語源由来】
「虚」は守りの弱いところ、「実」は守りの堅いところ。実を避け虚をついて戦う意。「虚」「実」のそれぞれを重ねて、意味を強調した語。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・譎詐百端(けっさひゃくたん)
・権謀術策(けんぼうじゅっさく)
・権謀術数(けんぼうじゅっすう)
・手練手管(てれんてくだ)
・反間苦肉(はんかんくにく)
【英語訳】
diamond cut diamond
虚虚実実(きょきょじつじつ)の使い方

健太くんは、空手の試合ではいつも、真っ向勝負よね。

そうだね。虚虚実実とした戦い方が好きではないんだよね。ビシッと戦って、バシッと勝ちを決めたいんだよね。

あはは。常にまっすぐな健太くんらしい発言だわ。

まっすぐに、力をぶつけ合うのはとても心地良いんだよー。
虚虚実実(きょきょじつじつ)の例文
- もともと、吉継は秀吉から奉行として用いられていたが、名将だったので、吉継は前田軍に対して、上杉景勝が越後を制圧して加賀をうかがっている、西軍が伏見城を落としたなど、虚虚実実の流言を流して前田家を動揺させたのである。
- 昔はあんなに仲の良い夫婦だったのに、この裁判では、虚虚実実の応酬が繰り広げられた。
- 彼が得意とする小説の作風は、門外不出の秘術を巡っての争奪戦で、秘術を忍法者たちが力を競い合い虚虚実実の駆け引きで奪い合うというものである。
- 彼らは、お互いの癖を研究し尽くして、今回の対戦に挑んだようで、虚虚実実の応酬が繰り広げられ、とても見ごたえのある対戦だった。
- 虚虚実実の秘術を尽くして、渡り合い、今の僕の地位がある。