深山幽谷の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
深山幽谷
【読み方】
しんざんゆうこく
【意味】
奥深い山や谷、人里離れた山中の仙境
人がほとんど入らないような自然豊かな山中をいう
なるほど、それは「誰もいなくて、静かで広大な山や谷」ってことやな。
誰もおらへんから、静かで、まるで別世界みたいな感じやな。
こういう言葉で、自然の広さや静けさを感じられるんやで。
誰もおらへんから、静かで、まるで別世界みたいな感じやな。
こういう言葉で、自然の広さや静けさを感じられるんやで。
【語源由来】
「深山」は奥深い山。おくやま。
「幽谷」は奥深い谷。山が深くて静かな谷。
【典拠・出典】
『列子』「黄帝」
【類義語】
・窮山通谷(きゅうざんつうこく)
・窮山幽谷(きゅうざんゆうこく)
【英語訳】
steep mountains and deep valleys.
They said a legendary wizard was living in the deep mountains.
深山幽谷には仙人が住むと言われていた。
深山幽谷には仙人が住むと言われていた。
深山幽谷(しんざんゆうこく)の解説
カンタン!解説
「深山幽谷」っていうのは、ほとんど人の足が踏み入れてない、すごく深くて静かな自然のことを指すんだよ。
「深山」っていうのは、人々の住んでいる場所から遠く離れた、奥深い山のこと。そして、「幽谷」っていうのは、山の奥にひっそりと存在する静かな谷間のことだよ。
この言葉が初めて出てきたのは、「列子」っていう古い中国の書籍で、その中の「黄帝」っていう部分だよ。まあ、具体的には、人があまり来ないような自然の場所を表現するのに使うんだよ。例えば、「深山幽谷で一人瞑想する」みたいに使うと、すごく静かで人気のない自然の中で一人で深く考える、みたいな感じになるんだよ。
深山幽谷(しんざんゆうこく)の使い方
どれくらい登ってきたのかな。緑の匂いが濃くなってきたわね、木の枝が天井みたい。
まさに森林浴だね。あ、高いところで鳥が鳴いてるよ。
ほんとだ。こういう所を深山幽谷っていうのかな。
そんなに山奥ではないけど、雰囲気はあるかもしれないね。もう少し行くと沢に出るんだよ、水の音が聞こえないかい?
深山幽谷(しんざんゆうこく)の例文
- 以前、奈良の唐招提寺で東山魁夷画伯の絵を見たことがあるんだ。座敷に入った途端ぐるりを幽玄な山の絵に囲まれて、まるで深山幽谷に入ったような気がしたのを覚えている。ゾッとするくらいの迫力だったよ。
- 修験道(しゅげんどう)とは、山へ籠って厳しい修行を行い悟りを得るという山岳信仰が仏教に取り入れられたもの。修験者又は山伏と呼ばれる修験道の実践者は、深山幽谷を修行の場としている。
- 深山幽谷には天狗が住むと言われている。山の神とも言われる天狗は、通常真っ赤な顔にギョロリとした目や太く長い鼻が恐ろしげだが、各地に伝わる話には茶目っ気のあるいたずらをする天狗もよく出てくる。
- 本来深山幽谷というと人跡未踏の仙人しか行けないような奥深い自然のことを言うのだが、今は科学や道具が発達しているから、この地球上で人跡未踏と言われる場所は数少なくなっているのではないだろうか。
深山幽谷の文学作品などの用例
- 人々の興亡生死と無縁に季節はめぐり、深山幽谷には風の音、水の音が満ちている。<辻邦生・西行花伝>
とても静かで、誰もいないような自然の中の景色をイメージするんだ。