【四字熟語】
大義名分
【読み方】
たいぎめいぶん
【意味】
ある行動の正当な根拠、理由づけ、建前。やましくない口実のこと。
【語源・由来】
「大義」は大事な理由、道理、道義。「名分」は身分や立場に応じた本分。
本来は儒教に由来する考え方として、人・臣下として守るべき道義と本分をさす。儒教文化圏では、大義名分の有様についての議論が行われている。日本では儒教者だけではなく、国学者の間でも「大義身分論」として様々な説が立てられた。
今は「行動を起こすにあたって、その正当性を主張するための道理や根拠」を指すことが多い。
「名」を「明」と、「分」を「文」と書き誤らない。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・大義滅親(たいぎめっしん)
【英語訳】
good reason
例文 大義名分を立てる
to do one’s duty to one’s sovereign
to do one’s duty to one’s sovereign
大義名分(たいぎめいぶん)の使い方
最近悲惨なテロ事件が後を絶たないね・・・
本当だね。「聖戦」とか「我が国の未来のために」って言ってるけど結局はテロだよね。
そんな大義名分を声高に叫んでいても、関係ない命が犠牲になっていくわ。
武力行使や卑劣な事をしても誰も心を動かさないよ。こんなやり方は間違ってる。
大義名分(たいぎめいぶん)の例文
- 「社会の歯車になりたくない」とかかっこいいこと言ってるけど、それは大義名分で結局は働きたくないだけでしょ?
- 彼は、取引先との良好な関係のためと大義名分のもとに毎晩飲み歩いていたので結局離婚した。
- 大義名分のもと、彼らは戦争に参加した。
- 大義名分を叫ぶ前に、まずは態度で示してみたらどうなんだ?
- 彼の発する大義名分は、綺麗事過ぎてイライラする。
- わが主のためという大義名分で、織田信長の臣下は寺に火を放った。
- 彼らは「世界平和」という大義名分で強く結びついている。