【四字熟語】
亀毛兎角
【読み方】
きもうとかく
【意味】
亀に毛が生え兎に角が生えるのは有り得ない事で、そのような異常事態が起こるのは戦乱の凶兆であるという意味から転じて、有り得ない事のたとえ。仏教で、現実に存在しないもの、現実に存在しないものを存在するかの様に扱う愚かしさ、有って無い様なもの、曖昧な存在という意味。
【語源・由来】
南北朝時代に存在した梁で編纂された『述異記』の「大亀生毛、而兎生角、是甲兵将興之兆」より。亀に毛が生え兎に角が生えるのは有り得ないという事から。
【類義語】
・烏白馬角(うはくばかく)
・塩香風色(えんこうふうしょく)
【英語訳】
fur on turtles and horns on rabbits
亀毛兎角(きもうとかく)の使い方
ともこちゃん。こっちに来て。走って来て。すごいよ。豚がプールで泳いでいるんだ。
健太くん。豚がプールで泳いでいるなんて、そんな亀毛兎角な話を誰が信じると思うの?
本当だって。プールを見てごらんよ。
そんな事あるわけないでしょう。・・・うわあー。本当だ。豚が泳いでいる。かわいい。でもなんで豚がプールにいるの?
亀毛兎角(きもうとかく)の例文
- 健太くんが、全教科100点を取るなんて、亀毛兎角という言葉のようにあり得ないことだ。
- チョコレートを作ったら、辛くなっただなんて亀毛兎角という言葉のようにあり得ないし、なんでそうなった?
- 日本人が陸上の世界大会で、メダルを取るなんて亀毛兎角だと思われていたが、今回の大会で、なんと銀メダルを取ることができた。
- あんなに身長が小さいのに、バレーボール部に入りたいだなんて、しかも県大会で優勝したいなんて亀毛兎角のようなことを言う。
- 小さいころから、絵を描くことが嫌いで、絵が下手だった彼が漫画家を目指すなんて亀毛兎角だと思っていたが、話を考えるだけで、絵は他の人に描いてもらっているらしい。