【四字熟語】
大器晩成
【読み方】
たいきばんせい
【意味】
偉大な人物は、大成するまでに時間がかかる。また大きな器は、作り上げるのに長い時間がかかるということ。スケールの大きな人は、若い頃はあまり目立たないけど、ある程度年をとっていくと、本来の力が発揮されて、最後には大物になるということをいう。
【語源・由来】
崔林(さいりん)はあまり目立たず、人々からはおろか者と言われていた。しかし、いとこの崔えん(さいえん)という人だけは、「大きな鐘は、そうそう、やすやすとはできない。大きな才能もそれと同じで完成までに年月がかかる。」と言った。崔林は成人すると、その才能をりっぱに開かせ、地位の高い人物になった。
【典拠・出典】
『老子』「四一章」
【類義語】
・大才晩成(たいさいばんせい)
・大本晩成(たいほんばんせい)
【対義語】
・栴檀双葉(せんだんのふたば)
【英語訳】
Rome wasn’t built in a day.
great talents mature late、great talents flower late、great minds mature late.
英語のことわざでは、Early ripe, early rotten
大器晩成(たいきばんせい)の使い方
今日スペースシャトルで宇宙に飛び立った日本人の宇宙飛行士さんは、周りよりもすごく年上なんだって。
そうらしいね。宇宙飛行士になるにはたくさんの試験を合格しないといけないものね。
彼はきっと大器晩成型なんだよ。それでも宇宙飛行士になれるなんてすごいなあ!
私もいつか宇宙飛行士になって地球を宇宙から見てみたいわ。
大器晩成(たいきばんせい)の例文
- 彼女は、不器用ではあるが、大器晩成するタイプだ。
- 自分が大器晩成するタイプだと思って今何もしないのは間違っています。
- 彼は大器晩成すると思っていたが、まさかこんな若くして成功するとは思わなかった。
- 大器晩成な彼が、賞を取ったのは、彼が還暦を過ぎた時だった。
- 彼はきっと大器晩成なんだよ・・・。
- 大器晩成するタイプだと思っていたが、その前に寿命が来てしまった。
- 若い頃には全く目が出なかったが、晩年は大人気の画家になった。大器晩成するタイプだったのだろう。
まとめ
大器晩成は、一見褒め言葉のように受け取れるが、「才能があるにも関わらず成功を収められていない不遇な人」を慰める言葉としても用いられるので注意が必要だ。